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仙台坂

仙台坂の上の家はまだ遺っていた。『海野十三敗戦日記』によると、
昭和20年7月29日その家で酒宴が開かれた。その家の主がえらくなって、
海野十三と友人二人を招待してくれた。前々月5月に「ジャガイモを腹一杯食べたい」
と言っていたのに、その日は肉、魚、、酒もふんだんにあって宴は盛り上がった。とはいえ
時勢柄、都電はもう終電になると言われ、8時過ぎにその家を出た。仙台坂を下り二の橋の
停留所へ向かう。五反田方面の都電というから、4番だろうか。空襲警報の鳴るなか、灯りを
消した都電は走る。それから72年、都電はとっくの昔に廃止され、二の橋付近には
高速道路が走り、地下鉄の駅も近くにできた。それでもその家は健在である。

このミステリーが…

年末にになると必ず買う本は宝島社の『このミステリーがすごい!』。
内外のミステリーのランキングの中で、読んだのは『開かせていただき光栄です』と、
忘れられた花園『』だけというお粗末さだが、まあ、他の作品は図書館で借りるか、
文庫化されるまで待つつもり。
「私の隠し玉」といういつもの企画に、今回は作家たちのB級グルメがあって、
なかなか楽しい。書いていない人も何人かあって、そのうちに伊坂幸太郎がいる。
彼の作品は何冊か読んだが、食事のシーンというと『グラスホッパー』で鈴木が食べる
ゴルゴンゾラチーズのパスタぐらいしか浮かばない。あれもB級グルメのひとつかな。

ブック・オフ

 ひさびさにブック・オフで本を二冊買う。〆て210円だがポイントの27円を引いてもらい、うーんこんなに安い値段でいいのかな、と思ってしまう。いくら中古とはいえ、いきなり105円になるわけではないのだが。茨木のり子の詩集も105円で買ってしまったこともあった。しかし、あたまから全部105円と思い込んで5冊ほど、レジに出したら、「1500円です」と言われて驚いたことがある。後ろをよく確かめなかったこちらのミス。105円の棚にあったという言い訳は通らなかった。
 買った本は法月綸太郎の『生首に聞いてみろ』と柴田よしきの『やってられない月曜日』 。『生首』のほうは文庫版も置いてあって、こちらは何故か400円。この差はなんなだろう。
 秋の夜長とはいえ、友人が貸してくれた本が2冊。図書館からのが4冊。老眼がとみに進んだこのごろ全部読み通せるかどうか分からないが。
「どうせくだらんミステリばかりだろ」とちゃちを入れる伴侶。彼は『脳がどんどん若返る生活習慣』という本をうん、うんと頷きながら読んでいる。

愛の旋律

 クリスティーのミステリ物はほとんど読んできた。メアリ・ウェストマコット名義で書かれた『春にして君を離れ』『愛の旋律』などの、作品群はポアロやミス・マープル物とは違う印象がある。ひとくちで言えば、作者は主人公に容赦しない。救いがないと思うことがある。人間不信にさえおちいる。
 クリスティの経歴を読むと、最初の夫と離婚の後、14歳年下の考古学者マックス・マローワンと出会い、嵐のようなロマンスで再婚したとある。しかし1976年、彼女が亡くなってすぐにマックスは秘書と結婚と知ると、えっそんなに早くと思った。秘書は名目でマックスの長年の愛人だったらしい。
 クリスティの処女作『スタイルズ荘の怪事件』をはじめとして、幾つかの作品のシチュエーション(金持ちの老婦人と年下の夫とその愛人)を連想する。ほんとうはこういうことは、知らないほうが良かったのかもしれない。
 でも、その事実を踏まえて読むと、彼女の作品はいっそう怖くなってくる。

プレミア

 先日、中古の本を買った話を書いたが、奥付きの裏を見ると
 1800と薄い鉛筆文字が。買取価格より、1200円も安い。
 『詩集「三人」』が出たので、プレミアが付いたのかな。
 アマゾンの検索では、同じ本で5000円というのもあった。
 まあ、読みたい本が手に入ったのだから、あまりけち臭く
 ならなくてもいいのだが。見たくないものを見てしまった気分。

『父・金子光晴伝 夜の果てへの旅』

 詩集『三人』を買って読んで縁で、上記の本を購入しました。
 新品は品切れということで、アマゾンを通しての中古でしたが、
 本の状態も新品同様で、すぐ届いたことに驚いています。
 神保町などの古書店周りをしなくても、ネットで欲しい本が手に
 入る時代。便利になったのでしょうが、苦労が無いのが物足りない
 と言ったら不遜でしょうか。

詩集「三人」

 テレビのETV特集は見逃してしまったが、本は買った。
 2006年題詠マラソンの課題№13のクリームで
 つぎのように詠ったのが縁かもしれない。
 「命名は金子光晴そのむかし母愛用のクリームはモンココ 」
 金子光晴、森三千代、 森乾(けん)の親子三人の未発表戦中
 詩集と帯にある。
 森三千代の名前は、少年少女文学全集の中の「ハムレット」とか
 「湖上の美人」で知っていた。モンココが金子光晴の命名と知ったのは
 ずっと後のこと。記憶の中の断片が、この本を買わせたのかもしれない。
 冒頭の詩はかつて、改作されたものを大岡信選の「ことばよ花咲け」で
 読んだことがあるが、この本のほうが切実感が深いと思う。 

『このミステリーがすごい!』

 年末になると何故か買ってしまう一冊。
 今年は桜庭一樹の『赤朽葉家の伝説』が2位。
 近藤史恵の『サクリファイス』が7位に入っている。
 どちらも一気に読めて面白かった本。国内、海外の
 ベストテンとも、読んでない本が大部分だが、その中で
 面白そうなのを図書館に予約。どれも10人以上待ちだから、
 手に取るのは来年に持ち越しだろう。
 買って読むのが一番だろうが、文庫本はともかくハードカバーは
 値段も高く、書評ほど良くない場合もあるので図書館のお世話に。

リサイクル図書

 図書館のリサイクル棚に「角川短歌」が何号か
 並んでいた。(岡部圭一郎)(河野裕子)(斎藤史)
 が特集されている。全部読みたい気もするが、狭い
 わが家、結局、(斉藤史の遺言)の号を持ち帰った。
 棚の本は一定期間並べられて、それから先は?
 多くの本が廃棄処分されていると、聞いたことがあるが。
 「つゆしぐれ信濃は秋の姥捨(うばすて)のわれを置きさり
 過ぎしものたち」
 斉藤史の歌の中で、この頃とみに身に沁みる一首。

『ジャンピング・ジェニィ』

 最近の読書から。と言ってもほとんど図書館から借りたものですが。
 タイトルの本は国書刊行会の「世界探偵小説集」のひとつ。
 作者はアントニィ・バークリー。登場する探偵はロジャー・シェリンガム。
 冒頭にその探偵の経歴がくわしく載っています。作者自身とどのくらい
 重なるのでしょうか。
 最初のほうで犯人が分かる仕掛けで、倒叙法かと思いました。
 しかし(ドクター・チャーマーズは想像力に富んだ男ではなかった)という 
 一行が最後に生きて、うーん、やられました。
 でも、被害者が徹底的に嫌われている人物というのは、犯行の正当化です
 か。

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