戦争と平和
BBC のドラマ「戦争と平和」が再放送されている。4回まで見たが
なかなか面白かった。原作を読んだのは数十年前。ハリウッド版を見た
のも、それくら前。そのハリウッド版にも遜色ないほどの豪華なセット。
若い主人公のロマンスも良いが、今回、気がついたのはお金。ニコライと
ソニアがいくら愛し合っても結婚は無理。そのニコライとアンドレイの妹
トルストイによれば醜い公爵令嬢マリアの出会いは、感動的に描かれているが、
持参金によってロストフ家の窮状は救われる。ナターシャもピエールと結ばれて
財政的には、お互いめでたし。この作品では若者たちより、彼らの親たちを演じる
俳優たちが良かった。ベゾホフ家の財産を狙うワシリー伯爵、アンドレイの父親で
頑なボルコンスキー公爵。アンドレイの戦死(誤報だったが)の知らせを聞いて、上辺は
冷静に、しかし悲しみをにじませる長いショットがよかった。家計が火の車でやむをえず
息子に恋をあきらめさせるロストフ伯爵。その苦しみが出ていた。
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