012:おろか(原田 町)
おろかにも我が子の声と思いこみ騙されかけし春の宵かな
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おろかにも我が子の声と思いこみ騙されかけし春の宵かな
ケータイを落としちゃったの電話あり息子の声と怪しみもせず
九条はどこか玉虫色にして戦後ほそぼそ永らえて来し
血糖値は異常無しとの判定にほっとして飲むキャラメルマキアート
保存料無しというジャム冷蔵庫に三月おいても傷まぬ不思議
超難度の技をつぎつぎ披露するリプニツカヤのあどけなき顔
歌人よと自負せる友は新聞に主婦と書かれて落胆しおり
中心街活性化約束しますシャッター通りの選挙ポスター
本陣の跡というなる石碑のみ宿場町の繁栄偲ぶは
葬式や墓は不要と終活のノートに書くか迷っておりぬ
小田急のロマンスカーで梅を見にまだ安全の国と思えば
金婚へは二年あまりの我らでも阿吽の呼吸というは難し
今年も参加させていただきます。
よろしくお願いいたします。
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