050:頻(原田 町)
ひと頻り新聞テレビに騒げどもすぐに忘れる大事なことも
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ひと頻り新聞テレビに騒げどもすぐに忘れる大事なことも
「春の岬……」それからあとはうろ覚え三好達治の詩と思いつつ
近隣にショッピングセンター増えゆきて金太郎飴のごとき出店よ
人生の残り時間と手持ち金どうにかバランス取れてはいるが
「バカボン」のパパのごとくに反対の反対は賛成なのだ護憲も
桑の実を食べた証拠は口のなか真っ黒になり叱られていた
六歳の女児に発音なおされてアップルオレンジ舌が回らぬ
ヤフーにて検索しているわが履歴どこかでチエックされているかも
月遅れの花祭りにて御本尊の開帳あれど年々寂し
一生ものと勧められても黒貂のショール纏ってゆく場所が無い
薄墨の筆跡にかく友の書の「刻」一文字に込めし思いは
回転寿司の鮭はロシアかアラスカか分からぬままに護憲改憲
昼食の膳にそろそろ冷麦か冷やし中華をのせたい五月
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