凍結
「故障かな」洗面所でジジが首をかしげる。
左側の栓からお湯が出てこないと言う。
「古くなったし、洗面台ごと買い替えるしかないか」
「えー、洗濯機もそろそろだし」ババは出費にやきもき。
ところが、台所も浴室もお湯の栓が駄目。あわてて、水道センターに
電話すると「凍結でしょう」の一言。昼近くになってようやく使えるように。
今年の寒さをあらためて感じる。
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「故障かな」洗面所でジジが首をかしげる。
左側の栓からお湯が出てこないと言う。
「古くなったし、洗面台ごと買い替えるしかないか」
「えー、洗濯機もそろそろだし」ババは出費にやきもき。
ところが、台所も浴室もお湯の栓が駄目。あわてて、水道センターに
電話すると「凍結でしょう」の一言。昼近くになってようやく使えるように。
今年の寒さをあらためて感じる。
首都圏では六年ぶりの積雪だそうだ。
寝る前に見た、庭や道路に雪が降り積もっているのは、
美しかった。しかし、朝になるとただ邪魔物。
雪掻きにジジは腰をかばいつつ出る。寒がりのババは炬燵にいるばかり。
ところが、地面をこするような車の音。何事かと外を見ると、雪上車が。
この地区に住んで三十年以上になるが、こういうことは初めて。
高齢化が進んで行政のサービスかと思ったが、どうも近くで新たな宅地造成が
始まるためらしい。ジジも雪掻きをしなくてほっとしている。
今回だけでなく、これからもやって欲しいと思うが、そうは甘くないだろう。
土手を散歩していてカワセミを発見したジジババ。
「なんであんなに綺麗なのかしら」と双眼鏡を向けながら、
ババは興奮。「この前の探鳥会で見たのより羽が青い」
「光線の具合だろ」とジジ。
土手には、ハクセキレイ、モズ、アオサギ、そして川には
カモ類、オオバンがいるが、カワセミほど美しい小鳥はいない。
大袈裟だが、造化の妙というほかはない。
「でも、カワセミの巣穴は臭いらしいよ」とジジ。
「目が覚めるような美人でも、家の中が汚いと同じだな」と
さらに続けて「ブスで台所も汚いのもいるからな」
「だれのこと言ってるのよ」ババはむくれる。
一年ぶりにジジと探鳥会に参加。
「ジョウビタキの雄がいた」「アオジだコゲラだ」などと、やっているうちに、
広場の一角に、ビニールシートを被せられた土の塊らしき物が見えた。
地面が削られたような痕跡。「まさか、まさかよね」の囁き。
探鳥会には児童も参加している。この辺りが「ホットスポット」に含まれているのは、
新聞、テレビで知っているが……。
「これは、埋め立て用の残土ですよ」と探鳥会の幹事が教えてくれた。
とんだ勘違いで笑いあったが、でも公園の落葉や排水溝は油断ならない。
これはババも含めてのことだが、仲間同士のやりとりに、とんちんかんな
応答が増えてきたようだ。「なんだか、彼女おかしいのよ」などという電話が
今朝あったが、そういう人との会話もどこかずれ始めている。
耳が遠くなったせいもあるかもしれないが、ババもいつまで正気をたもてるか、
心もとなくなってくる。
新年を機にテンプレートを改めた。ココログお勧めを選んでみたが、
文字も大きく、読みやすくなり嬉しくなった。題詠マラソンも参加受付、お題の募集も
始まり、物事はどんどん動いてゆく。
今年も無事完走できるかどうか、自信はないが立春の日に参加表明するつもりでいる。
例年のごとく、あたふたと大晦日を越え、まずは年明けをジジと祝う。
餅腹をこなそうと、久しぶりに川岸をジジと歩く。途中、がしゃがしゃと異常な音。
どこかの犬が騒いでいるかと、思っているうちに、送電線が揺れだした。
去年の大地震の恐怖が甦ったが、幸いすぐに収まった。
今年はどうなることか、予測もつかないが、平穏な日々を祈るばかりである。
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