087:麗(原田 町)
麗しく水たたへたる(あふみのみ)生老病死はこの世のことで
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麗しく水たたへたる(あふみのみ)生老病死はこの世のことで
水たまりひよいと飛び越えいつのまに彼岸の岡に手を振りてゐし
やはらかく少しいけずな京訛り褒められたのか貶されたのか
何千いや何万首もの愛の歌うみつづけたるその力はや
遺されしひとの孤独を思ふとき河野裕子の歌せつなかり
ああきみは弾むがごとく歌を詠み弾むがごとく去りてゆきたり
フレンチから多国籍へとメニュー替えオーナーシェフは同じままとか
心なし夜風に秋を感じつつ打ち上げ花火きみと見てをり
とこどころほころびつつも第九条つくづく思ふ八月の空
国税庁採用試験その時に十指の指紋とられし記憶
花粉症すぎれば次は熱中症対策いつも後手後手となり
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