040:レンズ(原田 町)
瓶底のレンズはいつも鼻の上これが無ければ世界はおぼろ
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瓶底のレンズはいつも鼻の上これが無ければ世界はおぼろ
油断せず抜け目もあらず怠らずさう言ふ人にわたしはなりたい
空耳か思へるほどにホトトギス八幡宮の森より聴こゆ
高野山奥の院には白蟻の供養塚まで建ちてをるらし
正義派の弁護士といふレッテルを貼られたきかと子に問ふてみる
紙芝居の黄金バットいつもつも危機一髪の続くで明日
われの名の一字入りし初孫よ偶然なりきの思ひもあるが
「庭先のみかんにメジロ巣を掛けし」開発すすむ故郷のたより
渋滞の苦労いとはず吉野へと一目千本の花をたづねる
SFの世界のやうな壊滅が起こるかもしれぬ四月一日
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