096:複
複線にならぬわが駅つばくらめ今年も無事に子を巣だたせり
« 2008年7月 | トップページ | 2008年9月 »
複線にならぬわが駅つばくらめ今年も無事に子を巣だたせり
みにくくて太きしっぽを出したりと思いしこともすべて忘れろ
沈黙の季はもうすぐ蝉たちよ力のかぎり歌えや歌え
円周率15桁まで諳んじてボケたと言いし鼻を明かそう
生い立ちをあれこれ述べることよりもわが老い先やコスモスの花
オリンピック閉会式このときも餓えて渇きし大地のあれば
戦場の勲章よりもオリンピックメダル争い幸いならん
うまいともまずいとも言わぬきみゆえにわが匙加減いつも適当
戦争はつづいているよな錯覚を黒衣の群れが鳥居をくぐる
天使なり祖父母かってに思いおる赤子ときおり笑みをうかべて
ぞんぶんに頭髪洗い湯浴みするいまのところは水に恵まれ
いくたびもうがいしており新型のインフルエンザ予防と信じ
打つ投げる蹴って叩いて抱え込むたったひとつの球にあくせく
歓声が溜め息にかわり名古屋ドーム4番ウッズはまたも空振り
最近のコメント