へだてゆく
関東は二年ぶりという大雪。いっこうに止む気配ない。
N先生に教えられた和歌を思い出す。
「へだてゆく世々の面影かきくらし雪とふりぬる年の暮かな」
節分の今日は旧暦でいえば年の暮れ。藤原俊成女のこの歌でも
おかしくないかな、と思う。N先生は作者について、俊成その人では
ないか、と言っておられた。もしそうであるならば、平安末期から、
鎌倉時代にかけての動乱期に俊成が出合った人々。中には「平家物語」
の登場人物がいるかもしれない。などと降る雪を眺めながら、私の妄想は
切りもない。
また、高 英男が唄った「雪の降る街を思い出だけが通りすぎてゆく」
を思い浮かべたりしている。
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