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一夜飾り

 例年のごとくこの日になってどたばたしているジジババ。
 温室に逃げ込もうとするジジを引き止めて、換気扇掃除を頼む。
 ぶつくさ言いながら、一年の油汚れをようやく落とし終えたジジが
 換気扇をはめ込むと、どうしたことか動かない。結局、買い替えと
 いうことで電気店へ。ところが俄か雨に雷まで鳴って、とうとうお供えは
 大晦日の今日に持ち越し。一夜飾りになってしまった。いつも届けてもらう
 お餅も29日に来て、苦んち餅のタブーが気になる。
 とりあえず、無事に年越しできることを。
 
 かえりみて少しは幸せの一年と丹波黒豆煮ふくめており  

 配られし賀正の札をドアに貼り大歳の夜をつつがなく越す
 
 

変装

 日頃の不精を後悔しつつ、窓ガラス拭きなどをやって
 いると、垣根越しに声を掛けられた。帽子に眼鏡とマスク。
 一瞬、誰だか分からなかった。名前を言われて納得したが、
 寒いこの時期、ババもこういう格好で自転車に乗る。知人に
 会って挨拶するが、相手は誰だか分からないことがあるかも
 しれない。

デジスコーピング

 「デジタルカメラの時代になるとはね」
 10年以上愛用のフィールドスコープを見ながら
 ジジはつぶやく。天体観測もできるかと、覗き口が
 斜めのを買ったが、デジカメを付けて野鳥の撮影など
 をするには、ブレが出るらしい。
 「買い換えてもいいんだけど......」
 「今年は、入院、結婚、お葬式と大赤字よ」
 と、ババはつれない。

宝塚特集

 ここ数日BSで「宝塚特集」を観ている。舞台中継とはいえ、
 久しぶりの宝塚に見とれた。男装の麗人という古臭い言葉が
 思い浮かぶほど、男役のすらりと伸びた肢体が見事。
 ラインダンスの92期生の名前がつぎつぎ出てくる。この中に
 未来のスターがいるのだろう。

『このミステリーがすごい!』

 年末になると何故か買ってしまう一冊。
 今年は桜庭一樹の『赤朽葉家の伝説』が2位。
 近藤史恵の『サクリファイス』が7位に入っている。
 どちらも一気に読めて面白かった本。国内、海外の
 ベストテンとも、読んでない本が大部分だが、その中で
 面白そうなのを図書館に予約。どれも10人以上待ちだから、
 手に取るのは来年に持ち越しだろう。
 買って読むのが一番だろうが、文庫本はともかくハードカバーは
 値段も高く、書評ほど良くない場合もあるので図書館のお世話に。

年賀状

 (年賀状は手書きのほうが心がこもっていて良い)などという
 新聞投稿をときおり見かけます。金釘流、筆不精のジジババは
 首をすくめるばかり。
 年賀状ソフトとプリンターという文明の利器をおおいに利用して、
 作成中。近況を一言手書きでを心掛けますが。
 一年に一度、お互い無事でいることの確認でしょうか。 

最後の授業

 とうとう最後の授業になってしまったようです。
 ご高齢で眼も悪くされた、と聞かされてはこれ以上
 お願いすることはできません。
 公民館での講演がきっかけで始まった会も今年で26年目。
 「皆さんは勝手に休めますが、私はそうはいきません」
 とおっしゃられたこともあり、不真面目な私は恐縮しきりです。
 「古今集」「奥の細道」「雨月物語」「枕草子」「紫式部日記」など
 読み進み、ついに「源氏物語」へ入ったとき、先生は70代。
 「最後までは無理でしょうが、せめて若菜の巻まで」と言われましたが。
 その若菜の巻上下も読み終わり、先生は一番好きという「鈴虫」を一年
 かけて繰り返し繰り返し、語られました。
 「また、同じことを」とつい思ってしまったのが、いま悔やまれます。

ストーブリーグ

 「クルーン、ラミレス、グライシンガーも巨人入りか」
 朝刊のスポーツ欄を読んでいたジジがため息をつく。
 「福留は大リーグだって」
 テレビを見ていたババが素っ頓狂な声をあげる。
 「これじゃ、プロ野球がますます面白くなくなる」
 「ストーブリーグなんていうのも死語よねえ」

宝くじ

 一攫千金を夢見て、西銀座へやってきたジジババ。
 当たる確率が一番高いという窓口は長蛇の列。
 行列嫌いなジジは他の窓口に行こうという。ババは
 それだけで運が逃げると思うが、この寒空に2時間半も
 並んでいられない。托鉢のお坊様にそこばくのお布施をして、
 ご利益に預かろうと虫のいい魂胆。
 ジジは自分の買った籤がもし当たったら、黙って行方をくらますとか。 
 帰りがけに東京フラワーで虹色のバラを見せていただく。
 「欲しければ予約をどうぞ」と言われたが、あまりに造花めいた
 花色に見るだけで充分な気が。
 
 

値段

 駅西口のスーパーで、ジジの好物の黒豆煎餅を、
 買おうとしたら、「東口のほうが20円安いですよ」
 と、囁かれた。「たかが、20円でも塵も積もれば山よ」
 ババより、はるかに身なりの良いご婦人に教えられた。
 「なんで買ってこなかったんだ」家に帰るとジジになじられたが、
 重い荷物を持って、西口から東口に廻るにはしんどすぎる。
 まあ、食べないのが一番の倹約。

番号

 寝入りばなに、乙児と思しき声で、
 「ケータイを失くしたので、番号変えたから」
 という電話。
 寝ぼけまなこで、言われたとおりの番号をメモ。
 「急ぐからまた後で連絡する」
 と、電話は切れてしまった。はて、あれは本当に乙児の
 声だったかどうか。番号を変えさせて、それからとかいう
 詐欺の手があったような気がするが。
 

探鳥会

 フイールドスコープを担いだジジと、探鳥会に初参加。
 「あっ、アオジがいる。あれはカケス」と指示されても、
 野鳥にくらいジジ、ババはとまどうばかり。沼のほとりに
 出て、カモが見えた。ジジババには同じようにしか見えないが、
 マガモ、コガマ、ヒドリガモなどなど、色々な種類を教えられた。
 一番の収穫はカワセミが見られたこと。ほんの一瞬であったが、
 水面を鮮やかなコバルトブルーが飛んでゆく。住宅や道路で狭められた
 水路。お世辞にも綺麗と言えない場所で、餌をとるカワセミ。
 その小さくて美しい命が、いつまでも健在であって欲しいと願うばかり。

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