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「すばる」7月号

 昨日、紀伊国屋書店で「すばる」7月号を買った。この手の雑誌は図書館でときどきパラパラめくる程度で、買ったのは今度が初めて。その理由は先日の毎日新聞夕刊で、桑井朋子さんの作品が紹介されていたからだ。『墓参記』と題された短編。彼女の作品を読むたびに、関西弁っていいなあ、といつも思う。田辺聖子の小説にも共通する、一種の癒し効果。桑井さんの作品は「文学界」に『妬ましい』が掲載されている。こちらは立ち読みで済ませた。あとで、図書館でしっかり読むつもり。
(”物語の姥”と言った言葉を思い出した。この作者にふさわしい称号ではないだろうか)と新聞にも書かれている。

074:英語(原田 町)

英語では何といふのか美しき国の首相がテレビに微笑む

073:像(原田 町)

立ち読みの「角川短歌」偶像の歌ぞかがやく栗木京子の

072:リモコン(原田 町)

リモコンをいくつも持てる生活よ運動不足のますますつのり

071:鉄((原田 町)

このカード一枚あればJR私鉄もスイスイと子に貰ひたり

070:神(原田 町)

何万の生け贄ささげしアステカの神殿跡とふ陽はまた昇る

069:卒業(原田 町)

親業も主婦業も卒業ファベルジェのクレムリンエッグに見とれる今は

068:杉(原田 町)

ホトトギスニこゑ三こゑ鳴きゆけばしばし思ほゆ杉田久女を

067:夕立(原田 町)

帰れない口実にする夕立のとつくに上がり虹かかつても

066:切(原田 町)

携帯の電源を切る雨の午後ひとりでゐたき思ひのありて

065:大阪(原田 町)

大阪には地縁血縁無き君が阪神球団愛する不思議

064:ピアノ(原田 町)

たどたどとピアノ音聴こゆお向かひのマミちやん明日は英語教室

063:浜(原田 町)

砂浜の砂に寝転びおうおうと泣きたきたきこともありと言はなく

062:乾杯(原田 町)

ドミンゴらグラスを持ちてアンコール「乾杯の歌」観客も酔ふ
(乾杯の題に悩んでいましたが、昨夜、NHKハイビジョンで「3人のスター歌手・イン・ベルリン」を見て、やっと作ることができました)

061:論(原田 町)

口論をするには語彙が足りなくてひつくり返す卓袱台も無し

060::キス(原田 町)

ホチキスの針ひとつづつ外しゆく燃える燃えないゴミの分別

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