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イワタロコ 『夢幻』より

 米岡元子さんの短説集『夢幻』を読んでから、イワタロコ、という青年とその家族に魅せられています。イワタロコの名前の由来を教えてくれる祖母。煙草をなかなか止められない父親。傾聴ボランティアを始めた母親。「カフェ・魔女」のママドルの叔母さん。それに風来坊の叔父さんまで登場して賑やかです。
 一篇、一篇は千六百字、原稿用紙二枚足らずの作品集ですが、作者の筆力はそれぞれの個性を鮮やかに書き分けています。中でも圧巻は「丼の縁」でしょうか。鰻がなにより苦手のイワタロコが、会社の存続を賭けたCM撮影に駆り出されます。巨大な鰻丼の縁を歩かされる、という手に汗にぎる展開。字数に制限のある「短説」の形式を見事に生かした傑作です。余計なことですが、私自身、鰻大好き人間なので、この作品はより美味しいのです。
 『夢幻』には「イワタロコシリーズ」64篇の他に、「ステタイルーム」42篇「すみれ」38篇と粒よりの作品が収められています。五十嵐正人さんが解説で(米岡元子さんは、これまで短説作家の誰も立つことの無かった領域に、ただ一人立つ短説作家である)と書かれています。

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コメント

katoreaさま
 拙作品集「夢幻」をお読み頂きありがとうございます。また、感想を頂きありがとうございます。
 長い間のモヤモヤした中での創作は辛いものがありましたが、それを断ち切ったところで新たな自分を見いだしたいと思っております。
 良いお友達と刺激し合って創作活動を続けたいと思っているところです。 人生は一度ですから。
 これからも宜しくお願いします。

どうも、なかなかうまく書けなくて、失礼しました。私も気分一新して書かなくては、叱咤激励お願いします。

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