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058:抵抗




抵抗感あまり感じず内視鏡わが胃袋に収まりゆきぬ

(今年も胃ガン検診の時期になりました。胃カメラまで行かないほうがいいのですが)

057:鏡




手鏡の奥にアリスは頬笑んで駅階段の一瞬に酔う

(手鏡うんぬんで捕まったセンセイがいましたが、そういう男性心理いまいち不可解です)

056:とおせんぼ




とおせんぼさせて欲しきは年波ともの忘れなり今日もうろうろ


055:頬




頬白の乙女目白の少年も水浴びに来よわが狭庭辺に

(周辺の雑木林や畑が開発されて、住宅やマンションが建ってゆきます。ホオジロ、メジロ、ウグイスの声も段々聞かなくなりました)

054:虫




一寸の虫にも五分の魂が妙な意地はり指くわえ立つ

(漢和辞典を引くと、虫は動物の総称で、羽虫(鳥類)毛虫(獣類)甲虫(亀)鱗虫(魚類)裸虫(人類)だそうです)

053:ブログ




わがブログ開けば別の我がいてどうにもならぬ歌を書きこむ

(現在、ココログのベーシックを利用していますが、テンプレートの変更が出来ず困っています)

052:舞




かたつむり舞え舞え春の一日を遊びをせんと生まれしわけでも

(カタツムリの別名、マイマイは舞え舞え、という囃し言葉からきたとの、説があるそうです)

051:しずく




「百年のしずく」という浄水器そのつかのまに咽喉うるおす

(百年のしずくというのは、卓上型陶製の浄水器です。散歩の途中立ち寄った古民家を改造したレストランで見つけました)

050:萌




一の谷萌黄匂いの鎧きて討たれし武者の碑ひとつ

(神戸から鵯越、一の谷へと周ったことがあります。源平合戦の頃とは、地形が変わってしまって、ただ地名が残っているという感じでした)

049:戦争




やむをえず巻き込まれたる戦争の信念ありて靖国しずか

(トロイ戦争では絶世の美女ヘレンはおらず、ただ物欲のみの戦いだった、というテレビ番組を見たことがあります)


048:アイドル




アイフルのアイドルだったチワワ犬 きみにはぜんぜん罪が無いのに

(アイドルと言われて思い浮かぶ顔のほとんどはいい歳になりました)

047:辞書




くずし字の用例辞書に満ちている惣百姓の願いの声が

(去年から、古文書の入門講座を受けています。恐れ乍ら願い上げ奉り候、という件が何箇所も出てきます)

046:凍




すみやかに永久凍土消えゆくの予測もありて昏し地球は

(冷凍マンモスを見たかったのですが、愛知万博にはとうとう行けませんでした)

045:コピー




コピー機より出できし紙の温もりを持ちて歩めり花冷えの街

(毎日、歌をひとつ作って、トラックバック先をコピー、ペーストしての作業にようやく馴れてきました)

044:飛




飛車角落ち香車桂馬も落とされてそれでも負けたわがヘボ将棋

(囲碁なら井目風鈴でしょうか。あまりのヘボさについに見放されました)

043:曲線




中傷をこめて放てるわれの矢は曲線描き戻りてくるか

(中傷ではなく、抽象的な歌になってしまいました。でも、狭い共同体に住んでいる身。言動には気をつけなくては)

042:豆




甘納豆やたら食べたきことありて電話もひとも誰も来ぬ日は

(お正月用の黒豆、今は圧力鍋で手軽に炊いてしまいます。柔らかいことは柔らかいのですが、豆本来の味がしないようです)

041:こだま




こだま号で初めて降りる岐阜羽島 大野伴睦夫妻の像が

(岐阜羽島駅と大野伴睦。といっても、今は昔の話です。その後、停車駅がつぎつぎ出来、こだま号に乗ったときに、イライラすることがあります)

040:道




日本橋道路元標この地よりきみへの距離を測りてみんか

(日本橋の上空から高速道を外そう、という計画があるそうです。東京オリンピックの時は、街こぞって賛成したものが、今は目障りになっているとか)

039:乙女




かつて在りし乙女心を探してる人形館のガラスケースに

(オトメ、オトヒメ、オトタチバナヒメ……。何か関係あるのでしょうか)

038:灯




四六時中灯せる店の増えゆけどひとりひとりの闇は深まる

(コンビニ、百円ショップ、フットサル練習場など深夜まで、あるいは24時間営業の店が増えてきました。省エネなんてどこ吹く風です)

037:花びら




花びらのようなおみなご頓と見ず優先席に眠る若者

(どうも急いで投稿すると、しくじります。ルールをよく読んでいないと改めて反省です)

036:組




「新撰組」ゆかりの街の賑わいも放送終わればたちまちに褪せ

(函館に行ったことがあります。石川啄木と土方歳三を一緒に展示する記念館がありました。不思議な感じがしました)

035:株




株市況つねに聴きいし舅なれど儲けたことはついに言わざる

(久しぶりに、証券会社に行きました。店内は静まりかえって、人気はありません。投資信託の相談をしましたが、難しい横文字ばかりで早々に退散しました)

034:シャンプー




愛用のシャンプー買いに行きたしと思えど今日の風の凄さよ

(今日も風速2,30メートルはあろうかという風が吹き荒れています。土埃がすごく、しっかりシャンプーしなくては)

033:鍵




鍵なんぞかけたことねえ婆ちゃんの長閑な春は夢のまた夢

(アパートの合鍵拒まれかっとして然るがのちに桜見にゆく……10年ほど前に子離れできない親の嘆きの歌を作りました。不思議なことに作歌をすることで、心が鎮まりました)

032:上海




上海の租界で羽振り良かったとひとつ話の伯父の晩年

(去年、舞鶴の引揚者記念館に行ってきました。満州開拓団、シベリア抑留などの悲惨な状況。加害者であった日本はまた大いなる被害者でもあったのです)

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