お題べつ好きな歌(038:横浜)
(鈴木貴彰 )
横浜と聞いた気がする 蜃気楼の海にひびいた汽笛の果ての
( 唐津いづみ)
かのひとの横浜の居所は新しい開けた街の名 どこにもあって
(古内よう子)
わたしたち 別れるために横浜の観覧車に乗ったのかもしれない
(織田香寿子)
越前に生(あ)れて五十路のわれ未だ行かぬ横浜ただに美し
(雪之進)
またひとつ銀幕を閉づ 故き良き猥雑な街横浜(ハマ)のキネマは
(水須ゆき子)
アクセント強く呼ぶとき横浜は夕焼け色のカクテルになる
(望月暢孝 )
高き処に上がりたがるは人の性横浜は崖の切り立つところ
(大辻隆弘)
横浜といはば風吹く汽車道を歩みゐしこと、批評に負けて
(新明さだみ)
てとつてとてとつてとと歩く桟橋に犬がいる くちびるを舐める横浜
(佐藤麦)
横浜で会って別れて以来なり薔薇は褪せたか猫は癒えたか
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