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お題べつ好きな歌(033:魚)

(はぼき)
白魚のような指だと褒めてみる実物は見たことがないけど
(島菜穂子)
春告げにわが喉元を訪れし素魚(しろうお)明るき弾力に満つ
(植松大雄/SERENO)
流木を掴めばむかし勇魚捕りだった親父の掌がある
(すずめ)
出しそびれ胸に留まるラブレター密と消しゆく時と云う紙魚
(前野真左子)
独りなる身を映しゐる川底の魚影にひとつ小石蹴りこむ
(嶋本ユーキ )
涙までぐんにゃりひしゃげた街角は魚眼レンズと同じ気持ち
(ひぐらしひなつ)
読み倦んだ安吾そののちたそがれの魚になって書斎を泳ぐ
(紫蘇女)
人間は魚だったと聞いたから捌かれたくてこの身を開く
(市川 周)
仰向けになっても空は見えなくてぼやいてみても魚は死際
(倭 をぐな)
人ひとり乗りし魚雷がかつてあり若き命も部品のひとつ

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コメント

うたを取り上げて下さってありがとうございます。
恩田陸さんは読んだことがないので今度さっそく読んでみることにします。

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