お題べつ好きな歌(030:橋)
(かすいまこと)
橋渡る ただそれだけが冒険で 兄の後追う5つの頃に
(ハナ)
ときどきは橋を渡ってみたくなる帰れる家に飽きてしまった
(吉田貴美子)
ぽつねんと車椅子より見上ぐれば歩道橋とは聳ゆるオブジェ
(野樹かずみ)
ヒロシマの神話のなかから抜け出した人と真夏の橋上にいる
(佐藤理江)
太鼓橋向かふ岸から誰かきて首からしたが徐々に見えくる
(睡蓮。)
ふたりよりひとりで歩くこと多く雨の心斎橋はきらいや
(屋良健一郎)
サメのいる海に架かった橋として平均台を渡ってたころ
(水沢あけび)
潮風に揺れない橋を渡りつつ憶測ばかり軋む夕暮れ
(春村蓬 )
吊り橋の真ん中でふいにポケットの中身を全部捨てたくなつた
(もとよし)
銀の笛抱き都電の夢見れば面影橋はとうに過ぎたり
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