お題べつ好きな歌(017;陸)
(川内青泉)
舟で行く陸の孤島の大島は原電道路がつきて潤う
(有田里絵)
生命が陸に上がったその夜も星は変わらず輝いていた
(野良ゆうき)
陸を行く動物なれば我もまた踏むこともある蹴ることもある
(遥悠(天晴娘々) )
子宮へと大陸棚の片隅を孕まされた日 林檎飴、透ける
(ジテンふみお)
憶測で足の踏み場のない浜にカメはのっそり上陸をする
( 青山みのり )
魚(うお)にあらず鳥にもあらず陸上に生れし獣として子は走る
(瀧村小奈生)
陸橋の上で会いましょう理不尽な風がいつでも吹いているから
( ヨシノタマキ)
誰しもが軟着陸する夕べなり 光る風ならまう吹いちまった
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