お題べつ好きな歌(016;たそがれ)
(花詠み人 )
空襲の 証言聞いて たそがれに まぎれて歩く 「繰り返すまい」
(さゆら )
叱られた子と鉄棒が錆び色となりてはがれてゆくよたそがれ
(かすいまこと )
たそがれることなど我に来ぬものと 信じていたのは昨年のこと
(りり )
一日の終わり近くのたそがれ時またひとつの小さな死を
(飛鳥川いるか)
水ぐすり喉(のみど)に甘くからまりぬ春のたそがれ濁音に似て
(新田瑛 )
たそがれはみんなうごきがゆっくりになっていのちをたしかめにゆく
(相沢銕誠 )
ヴラド家はたそがれ時に朝食を テーブルの上 並ぶ 幼子
(笹田かなえ)
晩夏から初秋へ移りゆくさまにおずおずと行くたそがれの底
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