お題べつ好きな歌(010:線路)
( 武田ますみ)
線路のない廃線の駅ひたひたと昭和という名の亡霊が来る
(おさと)
大草原のローラの父は線路つくる東より西へと鶴嘴持ちて
(ハナ)
両足を線路のようにまっすぐに伸ばす私に辿り着いてよ
(織田香寿子)
これよりは路面を走る線路なり鋭き目して運転手立つ
( 里坂季夜)
耳をあて何かを待った少年の微熱はさめて線路は朽ちて
(冨樫由美子)
赤錆びた線路が途絶へそののちは自由のやうなものがひろがる
( 蝉マル)
どこまでも続いていると思うからホームに立つと見るんだ線路を
(千坂麻緒 )
線路だけ残っています今はもうないことばかり語ってしまう
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