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お題べつ好きな歌(013:焦)

(斉藤真伸 )
ゲームだからゲームだからと呟いて焦土作戦のシナリオつづく
(究峰)
焦点の定まらざりし眼鏡にて世界を見れば悩み少なし
(行方祐美 )
焦りなど微塵もなくて白々とヨーグルト育つ厨辺の真夜
(正岡豊)
昔おとこありけり不惑の恋病みにあわれ西京漬を焦がしき
(斉藤そよ)
焦点があうまで呼吸とめている 過不足のない今をとどめる
(古内よう子)
急かされて焦って信号渡ったのどうやらわたしだけだったみたい
(中山博史)
焦点のボケたる話を聞かされて納得顔する処世術とは
( 翔子)
三々五々雪を見つめるぬるきお茶焦げゆく遺体父よさよなら

お題べつ好きな歌(012:メガホン)

( 島菜穂子 )
メガホンを打つ手じんじん痺れきてふっと空などのぞいてみたり
(住職(jusyoku) )
夏終わり、部室の隅にあるメガホン一つ。聞こえるあの歓声。
(宵月冴音)
数千のメガホンの中の君を背に僕は最後のマウンドに立つ
(久哲 )
メガホンを地面に立てるまずひとつあなたが僕の仮想敵です
(中澤あけみ)
メガホンの不思議な形を通り抜け君のことばは弾丸となる
(高岡シュウ )
未使用のメガホン一つ部屋の隅 僕のエールは要らないだろう?
(百田きりん)
言葉より届けたいからメガホンは捨てて走ったまっすぐだった
(小野伊都子)
メガホンを口に当ててはまた戻すように続いた初恋4年

お題べつ好きな歌(011:都)

(春畑 茜)
或る夜はゾンビ・フジワラちゃんを乗せ都営地下鉄走る走るよ
(みやちせつこ )
口数も少なくなりて首都高速(しゅとこう)の降りる出口を決めかねていし
( ハナ )
かあさんの手紙のせいで重くなる東京都指定生ごみ袋
(ぞうきん猫)
朔太郎描きし町の猫町に都会へ出たき猫もいるらん
(舟橋剛二)
波音のした方を見る渋滞の首都高速という揺りかごで
( あや)
都知事なる男の鈍感ふふふふと背広の肩に花粉のつもる
(紺乃卓海 )
夕刻の首都は微熱を帯び始め ぱちんぱちんと割れる風船
(長沼直子)
きみが名をよぶ都度わたし痛くって増えない未来減ってゆく過去

お題べつ好きな歌(010:線路)

( 武田ますみ)
線路のない廃線の駅ひたひたと昭和という名の亡霊が来る
(おさと)
大草原のローラの父は線路つくる東より西へと鶴嘴持ちて
(ハナ)
両足を線路のようにまっすぐに伸ばす私に辿り着いてよ
(織田香寿子)
これよりは路面を走る線路なり鋭き目して運転手立つ
( 里坂季夜)
耳をあて何かを待った少年の微熱はさめて線路は朽ちて
(冨樫由美子)
赤錆びた線路が途絶へそののちは自由のやうなものがひろがる
( 蝉マル)
どこまでも続いていると思うからホームに立つと見るんだ線路を
(千坂麻緒 )
線路だけ残っています今はもうないことばかり語ってしまう

お題べつ好きな歌(009:眠)

(岩井聡 )
ゲンスブールその眠たげな目に沈む愛の極北すなわち視姦
(かすいまこと)
眠りたい 眠りたいのに 眠れない 心配事の尽きぬ夜更けに
( 鈴木英子)
長方形に子らの睡眠 かあさんは正方形三つくらいを眠る
(樹里 )
眠る水うちに宿せる鮟鱇の眼に映る始めての空
(ぴいちゃん)
眠たげな片目を開けてカナヘビは今年最初の蝶を飲み込む
(青野ことり)
すこやかな眠りを眠るただ眠る思ふまもなく眠りに溶ける
( 皆瀬仁太)
少しだけぐづつきてのちをさな子は春に吸はるるやうに眠りぬ
( ももか )
寝てしまった児をおんぶして重かったし遠かったしわたしも眠い

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