お題べつ好きな歌(001:声)
(もりたともこ)
春風にゆらゆらゆらめく桃の花 きみのささやき声がきこえた
(丸井真希)
透明な君の声には手があって置いていっては私を掴む
(夏瀬佐知子)
声として吐き出す言葉の時として晴れがましきこと尾を引くこと
(あきひろ)
晴れ間出て雪解けの音鳥の声 吾は静かに本を読みたり
(五十嵐正人)
サヨナラもアイシテイルを言うときも震えているは同じ声帯
(なかはられいこ)
泣き声をあげないように手から手へ蝉の抜け殻わたってゆくよ
(水須ゆき子)
梅雨冷えの縁側にたまに落ちている亡き曾祖父の光る濁声(だみごえ)
(石川昌治)
西風が鈴懸の実を吹き抜けるそんな声だった もう忘れたけど
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拙作をとりあげていただき、ありがとうございます。
現在、別のことに全力を注いでいるため、歌の方は休止中です。また走り出せるようになるか不安いっぱいですが、こうして取り上げていただくと、励みになります。
投稿: 五十嵐正人 | 2005-07-23 00:01
コメントありがとうございます。前に言われましたこと、やっと初めてみました。短説も読んでもらえるかな、との思惑?もあります。
投稿: katorea | 2005-07-23 10:59