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美男美女

「美女ありき」と「戦争と平和」を録画して立続きに観たババ。どちらも
世紀の美男美女の共演にうっとり。オリビエはそうでもメル・ファーラーは
馬面じゃないかとの思いもあるが。ともかく堪能。けれど折角のカップルも
破局にいたったのは残念。とくにヴィヴィアン・リーの最後はエマ・ハミルトン
を思わせて痛ましい。けれど長生きして爵位までもらったオリビエも最晩年の
姿は見たくもなかった。題名は忘れてしまったが、再婚した妻、ジョーン・プローライトが
演じた老婦人がオリビエのハムレットをホテルの一室で見ている映画があった。
プローライトは老残をさらしての名演技だったが。

タクシー

駅前で客待ちをしているタクシーが無くなった。会社が倒産したという噂。
駅の近くへ引っ越して良かったとつくづくババは思う。町バスが安い料金で
町内のあちこちへ行くので、タクシーを利用する人が減ったともいう。緊急の
とき足となるタクシーが無くなるというのも問題。ちょっとした怪我や病気では
救急車を呼ばずにタクシーで、とは消防署の言い分だが。知人のご主人も
高齢を理由に免許を返上したが、やはり不便という。ジジがいたらとうぜん、
免許返上の事態だが「いや九十過ぎても運転している人がいる」などと
渋っていたかもしれない。

夜明け

五時に雨戸を開けるとけっこう暗い。時間を間違えたかとあわてて時計を
見るババ。昨日は真夏を思わせる暑さに閉口したが今日は秋ほんらいの
気温という。今日から馬場あき子の自伝が朝刊に掲載されている。九十歳に
なった今も一時間ぐらい電車に立ちっぱなしも平気というお元気さ。またまたうろ覚えの
馬場あき子の歌。
(柿吸へばわれは何して老いぬらむただ冷いやりと秋の喉ある)
どうも旧仮名の使い方が混同して恥ずかしいが。

るなちゃん

ババの長子が生まれたのは、アポロ月着陸の年。それで名前は郎ではなく朗に
したとはジジの自慢。同級生の女子はるなちゃんと言った。るなちゃんのお母さんに
聞くと、やはりアポロにちなんだ名前と言う。そのるなちゃんのお母さんの訃報を
昨日聞いた。なんでも膝の手術の後、心臓に故障が起きたとのこと。ババよりずっと若く
綺麗な人だったのにと、驚くばかりだ。葬儀は身内で済ませたと、ご近所にも事後報告
だったとのこと。うろ覚えだが、塚本邦雄の歌が浮かぶ。
(秋風に雲母のごとくまじりしを言へりしが昨日はや不帰の客)

匂い

金木犀の良い香りが漂っている。ところが知人の一人はその匂いが
分からないと言う。食べ物の味も分からなくなったそうだ。老化現象と
言っていたが、ババも他人事ではない・ジジがよく味噌汁がしょっぱいと
文句を言ったのを思い出す。知らず知らずに味覚を衰えているのかも。
いま若い人の中には激辛が好きというのが多いそうだが、あまり辛いもの
ばかり食べているのもどうかなと思ったりする。また無香無臭に慣れてくると
匂いの判別も出来なくなってくるのでは、ババの摂り越し苦労。

モース

この頃のババのお気に入りの番組は「刑事モース」シリーズ。
コリン・デクスター原作の「警部モースオックスフォード事件簿」が終了して、
新たに始まったもの。モース警部のまだ駆け出し時代を描いているが、
なかなか面白い。モース警部はキザぽっかたが、モース刑事はなかなか真面目。
後に上司となるストレンジ巡査も登場。昇進試験に熱心に取り組んでいて、モース
との差をつけたのか。ところで11話で同僚のジェイクス刑事が退場。出来婚でアメリカで
牧場経営という設定。モースが贈った選別はもしかしたら彼の全財産かと思った。
12話から若い美人がその後釜。モースと付き合っている看護師はどうなるのか。
人種差別のまだ強い時代と思うが。

年齢

「いくつに見えます?」とつぜん隣席の男性から声をかけられたババ。ジジと
同じ齢くらいかなと思ったが「七十くらいですか」とお世辞。男性は嬉しそうに
「九十二ですよ」「若く見えますねえ」と感心するババ。白髪でソフト帽をかぶって
いるところは、うっすら覚えている祖父のようだ。三ノ輪橋近くの食堂での出来事。
このあたりはババの両親、祖父母が住んでいたところ。何かの縁があるのだろうか。

堂々巡り

観たい映画があってWOWOWに加入したババ。料金を払っているのに
画面左上の加入を勧めるテロップが消えない。所定の番号に電話すると
「ただいま大変混みあっています、ホームページ上での手続きを」の音声案内。
で、ホームページから、かくかくしかじかのメールを送った。そうすると担当者から
この件は電話でお問い合わせくださいとの返事。結局、混みあっている番号にまた
掛けるはめに。面倒くさいとババは録画機能を使っての映画館鑑賞。やれやれ。

金木犀

散歩の途中、金木犀の匂いがする。秋が来たのだとしみじみ感じさせる香り。
ただ例年のことだが、この頃から花粉症の症状が出る。今年は早めに掛かりつけの
医院から薬をもらっているが、なるべく飲まずにすませたい。明日は雨模様だがババは
マイクロバスで鎌ケ谷方面の史跡巡りに参加。あまり歩かないというがどうなることやら。

日比谷

久しぶりに日比谷界隈を歩いたババ。むかしは洋画の最新作は日比谷映画や
有楽座などに行かなければ見られなかった。今はババの住む片田舎でも一斉
封切りで見られるが。ドロンやヘップバーンの大看板が掲げられ映画館に入る前から
ワクワクする。そういう光景は今は無い。映画館も一つのビル内に収まっているのが多い。
ゴジラ像があるがずいぶん小さい。日比谷ミッドタウンとかいう新しいビルで早めの夕食を
摂ったがパエリアもパスタもいまいち。暮れかかるお濠の風景が一番の御馳走だった。

おしゃべり

「ああ、またやちゃた」と頭をかかえるババ。講演会中、隣の知人とつい話を
してしまった。「うるさかった」と後で注意され反省しきりのババ。ところが知人は
「わたしはただ頷いているだけ」しゃべっていないと言い張る。とにかく彼女は話好き。
しゃべりだしたら止まらない。電話口でもこちらの用件を伝えるのに、苦労する。
これからは彼女と隣席しないよう気をつけよう。

秋雨

「うっ寒い」と思わず身震いのババ。ラジオの気象情報では氷点下のところも
あったとか。涼しさを通り越しての寒さ。暑い暑いとうんざりしていた夏が恋しいと
罰当たりのババ。春と秋とどちらが好きかと言えば、ババはだんぜん春派。
額田王は(秋山われは)と秋に軍配を挙げたが、ババにとって秋は寂しすぎる。

天災

豪雨、台風に大地震。「天災は忘れた頃にやってくる」どころではない。
「豪雨や台風はあるていど予報がでるけれど、地震だけはねえ」とババの
知人のため息。「緊急地震速報がでたって、どうしていいか分からない」
家に居ればまだしも、ババみたいにしょっちゅう出歩いていれば、どこで
出っくわすとは。その時はその時の覚悟。とりあえずカセットコンロとボンベを
用意しておこう。

歌声喫茶

九月に入って急に涼しくなりほっと一息のババ。昨日は歌声ウエーブサという
催しに参加。音痴をものともせず歌いまくってきた。ジジがいれば自慢の美声を披露だきただろうに。
会場にはジジと同世代と思われる男性も大勢参加して、素晴らしい歌声だった。でもご夫婦連れは
ほとんどいないよう。まあある程度の歳になると夫婦別の趣味の方がいいらしい。

横浜

久しぶりに横浜へ行ったババ。そごう美術館の「フェルメール光の王国」を
観るため。フェルメールの全作品37点の複製画。もし本物だったらこんなに近々と
しかも明るい照明の中では見られないだろう。一点、一点の絵に付けられた説明も
丁寧。11月には上野の森美術館に8点のフェルメールが来るというが、ババには
これで沢山。ところでせっかく横浜へ来たのだから、海を見なくてはとそごうから連絡
口のあるスカイビル29階へ。ところが小さな窓から見えるのは海と反対側。海側は高級
料亭が占めている。展望フロアぐらいあってもいいのにと、例にによってババの愚痴。

選歌

短歌教室へ通いだして五回目のババ。この教室は選歌方式なので、
自分の歌に何点入るかドキドキ。一点も入らなかったらどうしようかと
思うが、高点歌はババの好みと違うこともしばしば。人生の思いを吐露する
歌はおおむね好評だが、ババには少し重すぎる。俳句をやっている知人が
良く言っていた七、七で泣くという歌。ひねくれ者のババはさらりとユーモアで
交わしたい。ところで会の隣りにいつも座る人から「わたしはあなたの歌をいつも
採っているのにわたしのは採ってくれない」とのクレーム。歌会ではそういう心遣いも
必要かも。でも彼女の歌は言葉多くて心足らずかなと思ったりする。

夏太り

う、う、体重計に乗ったババはうめく。なんと先月より2キロも増えて
いるではないか。原因は外食の過多。午後よりの用事のとき、家で
食事を済ませてから出ればいいものを、それでは外が暑すぎて歩けないと
午前中に家を出る。外食といってもパン屋とかスーパーのイートインがほとんどだが、
つい食べ過ぎてしまう。甘いジュースやコーヒーの飲みすぎ。家で冷房をかけてじっと
していれば良いのか。

検索

大手のK書店で検索をすると変換がおかしい。例えば詩集を探そうとして
ししゆうとキーボードを押すと、死四しゅうと出る。ババのケータイだって、し、しで
詩集と出るのに。何回か押しているうちに、やっと詩だけ出るが集は駄目。それであつめると
入れると集が出てきてやれやれ。本屋なんだから、詩集ぐらいすぐ出して欲しい。他のJ書店、
KZ書店はすんなり出るのに。

アレキ

なんと誕生日プレゼントにアレキサンドリアマスカットをもらったババ。
「食べたことないでしょ」とちょっと失礼な口上があったけど。桐の箱に
うやうやしく収められた一房を有難くいただく。まあジジなら「アレキなんて種はあるし
いちいち皮剥かなきゃいけないし」と文句たらたらかもしれないが。
ひと昔前までは、メロンはマスク、葡萄はアレキ、さくらんぼはナポレオン、梨は二十世紀と
高級果物のランク付けがあったが、今は品種改良でどんどん安くて甘い物が出回っている。
プレゼントにする以外、アレキは買わないだろう。それでも贈ってくれた愚息に感謝。

この世界の片隅に

8月15日、銀行での用事が早く済み、このまま家へ帰っても暑いばかりと、
ババは映画館へ。ちょうど前から観たかった「この世界の片隅で」を上映中。
原作は読んでいないし、映画の粗筋も広島、呉が舞台ぐらいしか知らなかった。
アニメだけれど実写より迫力があった。闇市は戦後からだと思っていたが、戦中から
やっていて、戦争も商売なのだ。そのあとラジオで戦時中の食生活特集を放送していたが、
その中で大多数の国民が食糧不足に陥って苦労しているのに、国会議員の食堂のメニューは
戦前と同じものだったという投稿が紹介されていた。
日本は負けていちおう平和になったけれど、いまでも世界の片隅どころか、あちこちで空襲
飢え、難民という事態になっている。映画館を出てしばらく深刻な気持ちになったババだが、
デパートに入ってお昼はなにを食べようかの算段。

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